値上げしたい。でも怖い。
「常連のお客様が離れてしまうのではないか」「クレームが来るのではないか」そういう不安から、値上げを先延ばしにしているサロンオーナーは多いです。
私も独立してしばらくは、値上げに踏み切れませんでした。でも12年の経験から言えることがあります。伝え方を丁寧にすれば、思ったほどお客様は離れません。
値上げで客が離れる本当の理由
値上げで客が離れるのは、値段が上がったからではないことが多いです。
「突然知らされた」「理由がわからなかった」「価値が感じられなかった」、このいずれかが原因です。
逆に言えば、十分な告知期間、丁寧な理由の説明、価値の再確認ができれば、多くのお客様は納得してくれます。
告知のタイミング:最低2ヶ月前から
「来月から値上げします」では遅すぎます。最低2ヶ月前、できれば3ヶ月前から告知を始めます。
- 3ヶ月前:口頭で初めて伝える(「来春から料金を見直す予定があります」)
- 2ヶ月前:LINEや店内掲示で正式に告知
- 1ヶ月前:リマインド(「来月から新料金となります」)
LINEで送る告知文のテンプレ
「いつもご来店ありがとうございます。誠に恐れ入りますが、〇月〇日より料金を一部改定させていただく運びとなりました。
原材料費・光熱費の上昇に伴い、これまでの料金での提供が難しい状況となっております。今後も変わらぬ品質のサービスをお届けするため、ご理解いただけますと幸いです。
改定後の料金はこちらをご確認ください。〇月末までは現行の料金でご利用いただけます。ご不明な点はお気軽にお声がけください。」
口頭で伝えるときのポイント
施術中に自然な流れで伝えるのが一番です。
「少し先のお話ですが、〇月から料金を少し見直す予定があります。材料費が上がっていて、これまでの価格での提供が正直難しくなってきたので。今まで通りのクオリティでお届けするためなので、ご了承いただけると嬉しいです」
「利益のため」ではなく「品質維持のため」という文脈で話すと、納得してもらいやすいです。
値上げ前の駆け込み来店を活かす
「値上げ前に来ておこう」という心理を活用します。告知から値上げまでの期間は、予約が埋まりやすいです。この機会にLINEで次回予約を促すメッセージを送ると効果的です。
実際にどのくらい離れたか
私が最初に値上げをしたとき、離れたお客様は全体の1割にも満たない人数でした。しかも、その多くはもともと来店間隔が空きがちだった方たちで、値上げがなくても遠からず離れていたであろう層でした。
逆に、丁寧に告知したことで「ちゃんと説明してくれるサロン」という印象が残り、値上げ後も変わらず通ってくださる方が大半でした。怖がって先延ばしにするより、早く伝えて終わらせたほうが精神的にも楽です。
まとめ
値上げは、タイミングと伝え方で結果が大きく変わります。早めに告知し、理由を正直に話し、価値を丁寧に伝える。これを守れば、信頼関係が築けているお客様は離れません。
値上げ幅はどのくらいが妥当か
一度にどれくらい上げるべきか悩む方も多いですが、私は一度に大きく上げるより、1〜2年おきに少しずつ上げていく方法を選びました。1回あたり500〜1,000円程度の値上げなら、お客様の反発も少なく、受け入れてもらいやすいです。
大幅な値上げは、価値の説明が追いつかないと不満につながりやすくなります。段階的に上げることで、その都度サービスの質を上げる努力とセットで説明できるのも利点です。
スタッフがいる場合の告知の注意点
スタッフがいるサロンでは、値上げの告知はオーナーだけでなくスタッフ全員が同じ説明ができるようにしておく必要があります。お客様に聞かれたときに答えがバラバラだと、不信感につながります。事前にミーティングで説明の仕方を揃えておきましょう。
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